LIXILのキッチン【リシェルSI】といえばセラミックトップですよね。
セラミックトップに惹かれてリシェルSIを検討している方も多いのではないでしょうか?
でも実際の使用感はどうなのよ?
実際に使用してみた結果、1番採用して良かったオプションと感じています。
我が家は一度人造大理石のワークトップでプランを注文しており、プラン検討時はセラミックトップの必要性が低いと感じていました。
リシェルSIなのにセラミックトップではないということだけに不満を感じたのでセラミックトップへのちに変更。
ユーザーになって思うことはセラミックトップに変更して本当に良かった。
この記事ではセラミックトップを採用して良かった理由や使用感を紹介していきたいと思います。
セラミックとは身近にもある
セラミックとはセラミックスともいい硬度が高く耐熱性に優れた非金属・無機固体材料となります。
身近なものでは陶器、ガラス、セメントなどがあります。
セラミックの製造には高度な技術が求められる難しい素材となるため職人の技が必要です。
焼き物のようにひとつひとつの仕上がりが違うため見る人の心を魅了します。
セラミックトップの共同開発会社INAX
INAXは陶磁器などのやきものや外壁タイル製造において歴史ある会社です。
過去には日本六古窯のひとつである常滑焼の製造や帝国ホテル旧本館の外壁を製造してきました。
現在ではLIXILブランドの1会社としてエコカラットなどの製造に携わっています。
その他では便器が有名でTOTOがシェア率60%に対してINAXは25%を占めています。
LIXILのワークトップ3つの種類とその特徴
LIXILのシステムキッチンのワークトップでは3種類存在します。
防汚性 | 耐熱性 | 耐久性 | お手入れ | バリエーション | コスト | |
---|---|---|---|---|---|---|
ステンレス | ○ | ◎ | 〇 | 〇 | △ | ◎ |
人造大理石 | △ | ○ | ○ | 〇 | ◎ | ◎ |
セラミック | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | △ |
ステンレスは昔ながらの定番で万能
昔からお店の厨房にあるのはほとんどステンレスキッチンになります。
水に強く、サビに強く、熱に強いなど調理する為にあると言ってもいいような素材です。
武骨なイメージに仕上げたいという人には人気がありますがバリエーションが少ないことが欠点の一つでした。
しかし近年ではバイブレーション加工や、エンボス加工、つや消しなど新しい表面加工で魅力を高めています。
ステンレスでも色んなデザインがあるのね
LIXILではつや消し加工のソフトスクラッチというものがあります!
人造大理石はバリエーションが豊富
バリエーションが豊富な為、コーディネートを楽しめるのが人造大理石の特徴です。
また、温かみがある材質なので家の雰囲気に馴染みやすく、多くの人に選ばれます。
セラミックトップの特徴と使用感
LIXILからリシェルSIが誕生したのが2010年ですがセラミックトップの誕生は2015年になります。
セラミックトップの特徴は以下の5つとなります。
- 汚れに強い
- 熱に強い
- 傷に強い
- お手入れがしやすい
- 焼き物ならではの質感があり高級感がある
お手入れがしやすく汚れにくい
セラミック素材は構造上表面への水の吸い込みがほとんどない為シミになりにくい素材となります。
我が家のセラミックトップに汚れが発生した際も、早めのふき取りやワークトップに使用できる洗剤とスポンジで掃除をすることで綺麗な状態を保つことができています。
汚れをとることに苦労はしなかった為、セラミックトップには汚れにくい特性があると言えます。
耐熱性が高く便利
セラミックトップは1250℃の高熱で焼いて製造されています。
そのため耐熱性に優れた素材となり、LIXIL公式HPでも350℃に熱した空の鍋を20分間放置しても変色や変形がなかったことが立証されています。
高熱のものをわざわざ置くことなんてないだろう。
私もユーザーになる前はそう思っていたのですが意外と使い勝手が良いことを実感しました。
- 調理後の取り分け時に高温のフライパンを天板にのせて取り分けることができる
- 電子レンジで高熱になったものを気にせず天板のうえに置くことができる
ちょっとしたことですが調理の効率があがり、ストレスなく調理することができるのですごく便利です。
硬度が高く傷に強い
1年使用した現在も今のところ目立った傷はありません。
傷に強いからまな板なしでも包丁使えるらしいよ
ハムを包装袋のうえだけで切れるのは便利ね
しかしLIXILの公式カタログでは衛生面の問題がある為、基本的にはまな板の使用をおすすめしてるので注意です。
少しだけ切りたい時やまな板を使いたくない時はサランラップを使用して食材を切ると良いかもしれません。
セラミックトップの硬さ・モース硬度6.5とは
モース硬度とは鉱物に対する硬さの尺度になります。
あるものでひっかいた時の傷のつきにくさを表しており
モース硬度10ではダイヤモンド(金剛石)
モース硬度6オーソクレース(正長石)~モース硬度7クォーツ(石英)
セラミックトップはこの間の6.5になります。
焼き物ならではの質感があり高級感を感じる
我が家が採用したグレーズホワイトではカウンターの表面がザラザラした肌触りで焼き物ならではの質感にすごく高級感を感じます。
また触れた時の体感ではヒヤっとしており、陶器がキッチンの上についているかのようです。
ワークトップの高級感が増すとキッチン全体の高級感が増すように感じるのでそれだけで採用して良かったと感じています。
セラミックトップの良い口コミ
セラミックトップの良い口コミでは、セラミックトップの強みがそのままユーザーの満足度を高めています。
とくに、高級感に惹かれるという口コミは多いように感じられました。
白色セラミックトップの使用感
白色セラミックトップは眩しい
我が家が採用した白色のセラミックトップは焼き感ある模様が光を反射しているようにも感じますが特に眩しく感じたことはありませんでした。
眩しさについて我が家で検証された照明の条件はキッチン上にダウンライトの昼白色が1つとなります。
照明1つでもキッチン全体がかなり明るく感じ、昼白色の電球は明るい部類になるので温かみのある電球色の採用や均一に周りを照らすシーリングライトの採用だと我が家より眩しさは軽減されると言えます。
白色セラミックトップはシミが目立ちやすい
セラミックトップは防汚性が高いですが我が家で1年使用した結果、黄ばみが発生している箇所がありました。
我が家の基本的なお手入れは1日の終わりにキッチン用ウェットシート(激落ちくんシリーズ)でワークトップ全体をしっかりふき取るという内容です。
我が家の汚れは言われて気づく程度の黄ばみになりますが、神経質の人は気になるかもしれません。
グレースホワイトは汚れが発生した場合に目立ちやすいですが、目立ちやすいからこそ汚れを放置して使用することなく掃除してシミを綺麗にすることが可能です。
考え方の転換でデメリットをメリットに
黒系だから汚れないってわけではないもんね
白色セラミックトップを使用してきて感じたこと
- 汚れの放置はシミになりやすい
- 使用頻度が多い部分は汚れがたまりやすい
セラミックトップのデメリットを検証
食器を置いた時に食器が割れてしまう事がある
セラミックトップは陶器みたいな質感なので食器を置いた時に食器と食器がぶつかったような音がしますが今まで使用してきて食器が割れた事は一度もありません。
しかし、LIXILの公式動画(セラミックトップ取り扱いの注意)では食器をワークトップ上にのせたまま引きずると食器が割れてしまうことがあるということで注意は必要です。
ワークトップの端で服が破れることがある
我が家では、基本的にエプロンを着用して調理をしますがエプロンや服が破れたことはありません。
でも、天板の端で服が破れたという情報は多いみたい
調理時はエプロンを着用した方が良さそうですね
公式カタログでもワークトップ全面に体を押し付けたまま移動すると、摩擦により衣類破れの原因になることがあります。と記述されています。
ワークトップが割れることがある
特に端が割れやすいという情報が多いみたいです。
実際に我が家では角にかけが生じてしまいました。
食洗機から食器を取り出す時に当ててしまっていたことが原因だと思います。
LIXIL修理サポートに修理依頼したところ自分でつけてしまった傷は保証対象外となり修理費用16500円となりました。
しかし、食洗機上以外の場所では約1年普通に使用してきて割れやかけは発生していません。
セラミックトップの悪い口コミ
セラミックトップの悪い口コミでは、メリットがデメリットになってしまったケースが多いように感じられました。
セラミックトップは陶器のような素材になるので割れものを扱うような注意は必要かもしれません。
お菓子作りが好きな人も対策が必要ね。
セラミックトップの色によっても表面が少し違いますよ
リシェルSIセラミックトップの人気色
リシェルSIのセラミックトップは全部で5色展開となります。
それぞれ色が違うだけではなく、まるですべて素材が違うかのような仕上がりです。
1番人気はグレーズグレー
見た目は焼き物のような質感がありかっこいい印象です。
自然のものに近い風合いをだし、特に重厚感があります。
InstagramなどSNSで検索しても1番多いのがグレーズグレー。
扉カラーのグレーズグレーがかっこよく人気なのでその扉に合わせた結果、グレーズグレーのセラミックトップが人気なのかもしれません。
新色ラパートトープも人気上昇中
グレーズグレーとは印象が異なりガラスのような質感で艶があり光の反射によってキラキラしています。
ラパートトープは2020年に登場したばかりの1番新しいカラーになります。
セラミックトップの新色にあわせて扉カラーのシルキートープやハイブリットクォーツシンクのトープベージュ、シャインニッケル色のガラストップコンロをあわせたコーディネートはとても魅力的です。
シックでかっこいいバサルトブラック
グレーズグレーよりは採用率が低めに感じますがバサルトブラックを採用した方も多く感じられます。
グレーズグレーかバサルトブラックで迷う方も多いみたいですね
グレーズグレーのイメージは仕上げ加工で味感をだし、黒かった陶器をところどころ剥がしたようなムラ感のある見た目になります。
バサルトブラックはグレーズグレーに比べもっと落ち着きがあり、シックさと高級感を兼ね備えた印象です。
どちらも高級感はありますが、自然な風合いに魅力を感じる方はグレーズグレー。
シンプルに見えてよく見ると焼き物感もあり、綺麗めな高級感が好きな人はバサルトブラックをおすすめします。
色々な扉カラーに合いやすいグレーズホワイト
我が家が採用したカラーになります。
採用理由はどうしても選びたかった扉カラーシエルブルーにあわせたからです。
白のセラミックトップはセラミックトップ感が少なくなるのではないかと思っていましたがグレーズグレーの質感に近い焼き物感がありしっかり高級感があります。
大げさに言えば迷彩色のような柄があるように見え、見る角度を変えると黒や灰色の部分が見えるのでそういったコントラストが魅力的です。
扉カラーと合わせづらいグレーズベージュ
ネットでの掲載状況をふまえるとグレーズベージュは現状1番採用率が低いカラーになります。
見た目はグレーズと名前についていることからグレーズホワイトのベージュ版というイメージです。
単体で見ると悪い色ではないですが他カラーの人気がありすぎるということと、扉カラーと合わせにくいことが原因だと思われます。
ラパートトープのようにグレーズベージュとセットでコーディネートできるシンクや扉カラーの新登場に期待です。
セラミックトップの取り扱いがある他メーカー
他メーカーのセラミックトップの大きな違いはカラーやバリエーションとなります。
セラミック商品になるためリシェルのセラミックトップと同じように防汚性、耐熱性、耐久性に優れたものとなります。
クリナップSTEDIA CENTRO
クリナップのセラミックトップのカラーはSTEDIAで4色展開、最上級クラスCENTROで6色展開となります。
なかでも天然大理石をモチーフとしたアースコレクションはCENTRO専用カラー。
クリナップのセラミックトップはスペインのコセンティーノ社製「DEKTON」を採用しています。
ナスラックBAZERO
ナスラックのセラミックトップはマットシリーズ2色展開と鏡面シリーズ4色展開となります。
クリナップと同様、スペインのコセンティーノ社製の「DEKTON」採用となります。
他メーカーのワークトップ種類と特徴
パナソニックのグラリオカウンター
パナソニックの最上級クラスキッチン「Lクラス」で採用できるグラリオカウンターです。
カラーは10色展開となり、鉛筆硬度9Hの硬さとはっ水・はつ油成分が配合でお手入れがしやすい商品になります。
グラリオカウンターの「スゴピカ素材」とは有機ガラス系であり防汚性が高いのが特徴です。
有機ガラス系を採用することで天然石のような「きらめき感」「積層感」を再現。
TOTOのクリスタルカウンター
TOTOの最上級クラスキッチン「THE CRASSO」で採用できるクリスタルカウンターです。
すりガラスのような透明感が売りでまさにクリスタルと言うにふさわしいワークトップです。
カラーは単色が4色展開となり、柄ありが4柄展開となります。
クリスタルカウンターの素材のはハイブリットエポキシ樹脂というものが使用されています。
ハイブリットエポキシ樹脂とはコンクリート補修材になります。
クリスタルのような透明感があり、セラミックトップのように耐熱性や耐久性に優れていることが特徴です。
タカラスタンダードのアクリル人造石
アクリル人造大理石は、タカラスタンダードのキッチンで選択することできます。
カラーは「レミュー」で6色、「トレーシア・リフィット」で5色、「エーデル」で3色展開になります。
一般的な人造大理石はポリエステル系になり、黄ばみやシミになりやすいことが欠点でした。
一般的な人造大理石の欠点を補ったのがアクリル人造大理石となります。
アクリル人造大理石はアクリル系なので天然大理石のような滑らかで透明感のある見た目になり防汚性が高くお手入れがしやすいことが特徴です。
色々な形にしやすいことから、洗面シンクやお風呂の浴槽に使われます。
セラミックトップは万能でキッチン全体の印象が良くなる
セラミックトップは防汚性、耐熱性、耐久性に優れているのでお手入れが楽になることで使いやすさを求めている人にもちろんおすすめですがユーザーとして思うことは視覚的欲求を満たすという部分が大きいと感じています。
ワークトップはキッチンのなかでも大きな面積部分となります。
そのワークトップが素敵だとキッチン全体、部屋全体が素敵に感じるものです。
毎日拭きたくなるようなキッチン、今日も美味しい料理が作れそうな気がします。
拭きたくなるは言いすぎよ。お手入れが苦にならずストレスが軽減されると言いなさい。